団員の声

コール・MiLoCa創立30周年記念演奏会が終わって

  • 指揮者 奥隅 正

時間はどんどん経過します。あの感動的な演奏会から早くも4か月が経過、新たな活動が定着してきました。コール・MiLoCaにとっては久し振りのポピュラーソング。「水のいのち」や「Gloria」との落差の大きさに戸惑いながらも、歌う喜びを堪能できるような選曲、編曲。良い作品に出会える喜びはどのようなジャンルの曲でも味わえるものです。
 30周年記念演奏会は厳密に言えば2年前に行うべきものだったのかもしれません。蓮田市に数十年来の念願だったホール建設が現実になったことを知り、その完成を待ちました。おかげで2年間は3つの作品をじっくり歌い込むことが出来、音響の素晴らしい地元のホールで満席のお客様の前で演奏できた喜びは大きなものがありました。
団員からの要望で採り上げた「水のいのち」、宗教曲を歌ってみたいとの願いを受けて決めた「Gloria」。どちらもいずれ演奏してみたいと思っていた作品でした。「モーツァルトが旅した街のやさしい歌たち」は私たちのような一般の市民合唱団が楽しく歌えるように、お客様にも楽しんで頂けるようにとの想いで島頼子さんに委嘱した作品です。3作品ともそれぞれ表現の難しさがあり、練習が進むにつれ新たな課題が見えてきて、2年間は十分な時間ではなかったかもしれません。演奏会のステージに上がった時にはもう少し練習時間が欲しかったと思いもありました。そのドキドキの緊張感が時に良い結果を生み出すことにもつながります。不十分な要素はあったかもしれませんが、精いっぱいの演奏ができた点は満足して良いのだと思っています。きっと団員の皆さんも同じ気持ちだと感じております。
演奏会が終わって嬉しかったのは誰一人辞めることなく、新たな活動に向かってのエネルギーが溢れていることです。まさにここに生きる喜びがあります。コール・MiLoCaの活動が人生の一部になって位置付き、より良い音楽を目指していこうとすることがより良い人生を生きていこうとすることに繋がると信じています。どうか皆さんこれからもよろしくお願い致します。そして新たに一緒に活動してくださる方が一人でも多く加わってくださることを祈っております。

「団員の声 一覧」に戻る

ページの先頭へ